参加者様に12の質問 桐原十六夜さんの回答

1.お名前と利きペダ投稿作品の番号・作品名をどうぞ。
E03「Please unlock the cage」を書きました、桐原十六夜です。

 

2.投稿作品の「自分としてはここがポイント!」という部分を教えてください。
諦めを言葉にしてロッカーに閉じ込めなきゃやってられないくらい、自転車が好きで、競技が好きでしょうがない手嶋純太の存在。
妖精的な唐突さで純太を訪ねて、一番触れられたくないこと・でも本当は誰かに助けてと思っている気持ちを妖精的直感で救い上げてしまう葦木場拓斗の存在。
「黄色のジャージ」を閉じ込めるという表現は、総北で走ってきた自分という意味でもあり、夢に見たマイヨ・ジョーヌでもあり、という事を誰か気付いてくれただろうか……。
それから、タイトルは「ここから出して」って感じで付けました。純太の本心ですね。

3.投稿作品は書きやすかったですか? 書きにくかったですか? それはなぜ?
純太のお調子者でティータイムなトークスキルと葦木場くんの天才的な天然ボケは再現不能でしたので、自分流に書きました。その点書きやすくもあり、書きにくくもありました。

4.推理企画ということで、『当てられない工夫』または逆に『当ててもらう工夫』をしましたか? した人は、どんな工夫か教えてください。
きっと本誌で大爆発している葦木場くんと手嶋純太を書く人は多かろう、と思って紛れるつもりで書いたのですが、読んでる感じでは寒咲兄が多い印象ありましたね。アレー?
暗めな場面&心理設定が第一回と似通っているので、桐原の暗め話を読んだことある人にはわかりやすいかと思いました。やや説教臭いところとかね(笑)

5.推理されてみて、いかがでしたか?予想通りだったこと、予想外だったこと、自分の作品について新たに気付いたことなどがあれば教えてください。
今回も主催の悠さま、フォロワーさまは当てに走るつもりで、他の方も参考作品を元に投票しました。主催さまは圧倒的投票集中でしたね、私も一票投じましたwフォロワーさまも当たりましたしね。
会話と地の文のやりとりは、個人の呼吸が出るものだなぁと感じました。それから、頭の中で絵になる瞬間、この絵のテイストが似てるなーと感じると大体作者様一緒ですね。
自作に関しては相変わらずの説教臭さと暗さですので、皆さまの明るく楽しいお話を参考にせねば、と思う次第でありまして。
葦木場くんって可愛いくせにかっこいいのずるいなって思いました。

6.その他、投稿作品について、自由に語ってください!
葦木場くんが言ってる事を実際の友人に言うと、めちゃくちゃお節介だしほんとに「簡単に言うなよお前!」って怒られること必至です。たぶん彼もわかってるんだけど、彼はきっぱり自分の道のために真っ当な理由を見つけてもう苦しまないところまで来てる。だからこそ、純太が椅子に座りにくそうにしてたり、自分の進路を告げた時の変な顔を見て、いてもたってもいられなかったんだと思う。
自転車辞めることじゃなくて、自分の意志一つでしか決められないことなのに、なにかに流される様にして諦める純太に対して、葦木場くんは結構怒ってる。

ってのを、もっと文章化して書けたら良かったです!

7.推理には参加しましたか?参加したかたは、当てることはできましたか?
参加しました!「当てるぞ~!」と心していた方は当てられましたが、それ以外はからっきしでしたねーアレー?

8.推理に参加した人は、推理のポイントにしたところと、その結果(当たったかどうか)を教えてください。
5でも書きましたが、時折文章が綺麗に映像化するタイプの人間です。その時に浮かぶ絵のテイストは著者の別作品と高頻度で似ます。選択する言葉であったり、会話と地の文のやりとりであったり、私にはわからないこだわりなんかが線を引き、色を付けて行くんだと思います。
その絵を頼りに推理したお二人は、当たりましたー。

10.自分の作品以外で、このお話が好き! という作品があればぜひ語ってください。
上げ切れないけど、未だに覚えてる作品を。(読んだの全部3週間前なのでね)
くろかこさま【A05】その重要度
はっきりと明示されない「鍵」の意味を考えるのが好きです。「こういうことかな?」って考えるのが好きだからかも。作者さまの意図する思いを聞きたくもある。
茜子さま 【F05】あの夏が終わり、次の季節が始まる
うわそこ盲点だったわ!あの謎の展開をこんなに美しく紐解けるものかよ……と唖然としました。まだまだ私の読解力・想像力足りませんな、と深く頭を下げるほどにすごいお話しだった。手嶋さんの相手との距離の縮め方がうまくて感激しましたw
とおこさま 【D05】持ち主
「オレが開けた分は、もうお前は進みきってしまっただろうからな」のセリフが衝撃でですね。これで終わりと思っているかもしれないけど、きっと二人がまたどこかの山で合うときには、お互いが鍵の持ち主になっている事もあるんだろう、と思いました。

 

11.今回「利きペダ」に参加してみて、いかがでしたか?ご感想をどうぞ。
3回目の参加も楽しく読み書きできました!
次も、次も、もう一つ読みたい、あと一つだけ。と言ってるうちに全部読み切ってしまう、そんな楽しい企画です。
知らない名前の人の作品ほど、読みがいがありますね。全く違う感情に出会えるのが楽しい人にはたまらない。

12.次回やそれ以降の開催に向けて「こうだったらいいのに!」というご希望などありましたらどうぞ。
既に十分読み手にも書き手にもご配慮いただいておりますので、次回開催という機会を与えていただけたら幸いです。