1.お名前と利きペダ投稿作品の番号・作品名をどうぞ。
ざらめ雨・E04・『もうすぐ”鍵”になる』
です。
2.投稿作品の「自分としてはここがポイント!」という部分を教えてください。
何人かの感想でもご指摘頂いてますが、読了後のタイトル回収。タイトルで「鍵じゃないです」と言っておきながら、作品中は通して『鍵』と呼んでるところが私なりのロックです(鍵だけに)。鍵だと思えば、鍵なんだ!鍵にしたけりゃ、鍵と呼べ!Fooo
最後の語り手が古賀で、そこからタイトルに繋がるので、タイトルは「古賀の言葉」ということになってます。
あと、星新一の『鍵』をオマージュしたというか、テーマを借りて解釈を掘り下げた意味も込めて、””で囲った表記にしました。
3.投稿作品は書きやすかったですか? 書きにくかったですか? それはなぜ?
青八木手嶋古賀の三者三様の嘘、後輩3人の反応を考えるのが楽しかったです。楽しくて書きやすすぎて、書きすぎて、字数制限が辛かったです…。だから書きにくかったです。(?)
4.推理企画ということで、『当てられない工夫』または逆に『当ててもらう工夫』をしましたか? した人は、どんな工夫か教えてください。
普段、小説でなく考察を書いているので、比較しにくいだろうなという予想のもと、文章の書き方を変える工夫は無しです。
考察文との共通点だと……少し改行が多めかな、とは思います。今泉→古賀の視点転換の所とかは、最高に改行ハイでした。
5.推理されてみて、いかがでしたか?予想通りだったこと、予想外だったこと、自分の作品について新たに気付いたことなどがあれば教えてください。
小説に比べ、考察の読者の母数が少ないのは重々承知していましたので、投票して頂けたこと自体が感動でした。当ててくださった方もいましたし、すごいです。
あと、E05の作者だと思われたのはちょっと嬉しかったです。
6.その他、投稿作品について、自由に語ってください!
人に「閉じ込めている何か」を想像させる、強烈な力が「鍵」にはあります。投稿者の皆さんもネタ出しは「なんの鍵にしよう」って考えたと思います。だから……その魅力自体を主題に扱いたいなと思って、今回、「なんの鍵でもない鍵」を青八木くんに作ってもらったのが、「もうすぐ”鍵”になる」です。
想像を巡らす楽しみ、想像させる楽しみ。それぞれの3人組が、「なんだか楽しそうだな」と思って頂ければ、ひとまず個人的な第一課題はクリア、といったところです。あわよくば、読了後タイトルに繋げて「鍵屋さんに連れ立って向かう古賀手嶋青八木の楽しそうな姿」を想像して貰えたら、もっと嬉しいです。
ちなみに青八木くんは何も騙す予定で部室に鍵を放置したのではなく、塗装後の乾燥の為にロッカーの上に置きっぱなしにしていたのが落ちてしまった、という設定でした。
だから、青八木くんもとっさの嘘だったんです。とっさでしたが、純太が日記をつけているのを知っていたので『真実味のある嘘』になりました。後の2人も一緒です。お互いの知っている部分をとっさに思い出して、「オレが思う、アイツっぽい鍵の使い方」を話しています。
ここら辺りに普段散々脳内に渦巻いている考察をぶち込んだつもりです。後輩3人の反応も、削った部分にはキチンと推理パートがあって、誰がどの説を支持したかで、君らの脳内を晒してやるぜ!と思ってたんですが…書ききれなくてちょっと悔しかった……。
物理世界では「無い秘密を守りきった鍵」ですが、実際はこの鍵によって、鍵に関わった人間の精神世界が暴かれる。そんなつもりだったのですが、思うようにはいきませんなあ。…少しでも片鱗を感じてくださった方がいれば嬉しいんですけども。
7.推理には参加しましたか?参加したかたは、当てることはできましたか?
推理……しようとしたのですが、参考作品が面白くて投票を忘れる、というサイクルに嵌ってしまい、結局できてません;;
9.その他、推理企画ならではのご感想があれば教えてください。
今までの作品からついたイメージに縛られず、一時的にでも匿名で、「その作品単体の純粋な感想」を頂けるのは、すごく良い経験だと感じました。
10.自分の作品以外で、このお話が好き! という作品があればぜひ語ってください。
『【A01】王国の鍵』
「十一月。マンチェスター。」この冒頭から「只者じゃないぞこれは」と感じました。景色が鮮やかに浮かぶ、人の五感で記録した映像作品。そういえば本物の文学ってこうだったな、と思わされました。海外経験がある方なのか、それとも作品の為に細やかに下調べなさっているのか、どちらにしても敬意を抱かざるを得ないです。とても美しかった。
あと、自分のお題の捉え方が「物理的に鍵穴を持たない鍵」だったので、お話の中で巻島さんが手にした鍵は遥か昔は鍵としての機能を持っていたのか、誰かが「これぞ鍵」として顕現させたオブジェクトなのか、というのは読了後かなり考えました。個人的な結論としては、創作物であった方が、このお話の中の「誰しもが持っている心の中の王国」という主題に沿っているかな、という感じです。
(昔は「何か大切な物をしまう鍵」としての役割を持っていたけど、その鍵穴だけが鍵より先に物理世界から消えてしまい、今は精神世界の鍵穴と対になっている、というのも中々良い線行ってるんじゃないかと思ってますがね!この説考えてる途中で鍵穴に置いていかれた鍵に感情移入してしまい「鍵~…… ;;」となったのは良い思い出)
【G04】鍵とクッキー
『見た目は完全に鍵だが、口に入れた途端にクッキーになる。』
この一文が好き過ぎて忘れられません。
そうだよな!鍵として使わないんだもん、手嶋にとってはこんなもんクッキーだぜ!って思いました。(?)
鍵って鍵だと思うから鍵なのであって、鍵穴が存在したとして、自分がそれを解錠することもないとはっきり分りきってる場合に限っては、単なる鍵の形をした物体なんですよね。逆に、鍵穴が無くても「これで開けられる何かがある」とか、「これがあるからこそ露わになったものがある」と感じれば、それはちゃんと確実に鍵なんですよ。そんな訳で、ファンシーな鍵っていう「鍵としての機能」から最も遠そうなビジュアルで、手嶋の現実世界に繋がってるっていうのが最高にパッショナブル。理論的なロマンチスト、手嶋純太そのものみたいなお話でした。
本当に勝手な話ですが、「王国の鍵」は現実世界から精神世界への扉を開く鍵、「鍵とクッキー」は精神世界から現実世界への扉を開く鍵、という対解釈までしてしまいました。作者バラバラなのわかってるか?私よ……。
11.今回「利きペダ」に参加してみて、いかがでしたか?ご感想をどうぞ。
今回のお題、結構「物理世界の鍵」としての消化と「精神世界の鍵」としての消化、どちらもあって、「鍵」の魅力だらけでした。凄い満足感です。
推理まで行き着かなかったのが無念ですが、参考作品含め、新たな作者さんとの出会い、作品との出会いが利きペダの良い所だと思います。興味なかったジャンルでも、作者さんが好みだと一歩踏み入れるきっかけになりますし、すごく楽しめました^^
主催様、他の投稿参加者様、読んでくださった皆様に感謝です!
12.次回やそれ以降の開催に向けて「こうだったらいいのに!」というご希望などありましたらどうぞ。
主催様、お疲れさまでした!普段できない出会いがあって、とても新鮮な気持ちで楽しめました。運営は労力のいる大変な役割だと思いますが、もしまた次回開催が決まれば、また参加したいな、と思います。ありがとうございました!
